かもめのジョナサン-夜中にサンマテオ橋近辺を徘徊するカモメたち。
サンフランシスコとベイエリアには世界的に有名なゴールデンゲートブリッジの他にサンフランシスコ湾の東西を結ぶ橋が3つある。北から、サンフランシスコ市街の南側とオークランドのダウンタウンを結ぶ「オークランド・ベイブリッジ」、サンフランシスコ国際空港からほど近いサンマテオ郡の中心街からオークランド空港近辺へとのびる「サンマテオブリッジ」、それにスタンフォード大学で有名なパロアルトの北側からオークランドの南、フリーモントへとつながる「ダンバートンブリッジ」である。
私はサンフランシスコ国際空港にほど近いバーリンゲーム市に住んでいるので、これら3つの橋は行く先に応じて使い分けるし、どの橋もよく使う。それでもやはり一番使うのはアパートに一番近い「サンマテオブリッジ」である。この橋はサンフランシスコ湾の西側では一番交通量の多い高速101号線と、湾の東の幹線高速であるI880号をつないでいる。ちなみに高速の前につくI (アイ) はインターステート高速のアイであり、週をまたいでのびる高速の前につけられる。このサンマテオブリッジの全長は9マイル弱(約14キロ)で、速度制限を守ってわたると15分以上はゆうに必要である。もとの職場の上司がこの橋に入る直前の高速出口で高速をおりそこない、約束の時間に30分以上遅刻して大目玉を食ったことがあると聞いた。ともかくそのくらい長い橋である。
ふだんは昼間に利用することの多いこのサンマテオブリッジだが、先週イーストベイに住む学生時代の友人の家族を訪問してついつい長居し、夜半頃になってこの橋を渡るということになった。ワイフがいつものように助手席で半眠りしていたのだが、三分の一くらいわたってきたところで、突然「かもめが飛んでいる」と言うのである。私は運転に集中していたのでまったく気がつかなかったが、ワイフが指さす方を注目してみると確かにかもめが飛んでいる。暗闇に橋の街灯がならんでいる中、目をこらしてみると、一羽二羽ではなく、10−15羽くらいは点在してかもめが橋の近辺を点在して飛んでいるのが見られた。
らんかんにとまって眠っているのか動かないかもめもいた。調べたわけではないが、かもめが夜行性だとは聞いたことがないし、日中あれだけ活発に活動していることから考えて夜行性であるわけはないと思う。では、このサンマテオブリッジのかもめたちはどうしたというのだろう? 私のワイフが言うには、サンマテオブリッジのあかりが昼間のようにとはいかないまでも周囲を明々と照らしており、かもめが活動できるだけの明るさを提供しているのだろうというのだ。確かにそうかもしれない。また、夜の方が魚が捕りやすいということもあるのだろう。いいか悪いかは別にして、ここでも人間がかもめの生態系に影響を与えているようだ。他の場所でかもめが夜活動しているのを見たことはない。らんかんにとまっているかもめたちも、高速で走行する車の騒音を気にしなければ人間からちょっかいを出されることなくゆっくりと休めるのかもしれない。
昔読んだ超自然的な飛ぶ力を身につけたかもめの話、「かもめのジョナサン」を思い出した。このサンマテオブリッジの明かりはかもめたちにとって便利な話なのだろうか? それとも生態系を乱している状態なのだろうか? 車をよけそこねて轢かれているかもめの死骸も見かけることはある。
筆者の執筆活動:
カリフォルニア在住ブロガーレポート「California Fine Days」
http://www.olivemart.net/news_ex/newsdisp.php?m=0&i=11
オリーブ・ニュースX【SFレポート】
http://www.olivemart.net/news_ex/
ニフティ語ろ具「サンフランシスコ歳時記」
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